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【DSJ/デンタルスクウェアジャパン】「イノベーション」って?!

皆さまこんにちは。DSJ主宰の築山鉄平です。昨今、あらゆるジャンルの副題に「Innovation(イノベーション)」という修飾語がつき多くの野心家たちが自分たちこそが「Innovator(革新者)」たれと社会をもりあげています。

 

イノベーションという言葉をネット検索するとWikipediaでは以下のように説明されています。

 

“物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。”

 

ということのようです。僕にとってのイノベーションという言葉の解釈はWikipedia後半の説明「それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすこと」がなんとなくしっくりきます。

 

そういう前提からイノーベィティブな企業と言われてぱっと連想するのはアップル、アマゾン、フェイスブック、グーグル、ウーバーなど短期間で爆発的な成長を遂げて来た企業ですが、素朴な疑問としてそもそもイノベーションってその成長サイズに関係があるのか?何を持ってイノベーションを起こしたと人々は認識するのかなぁ?と常日頃考えちゃいます。日本にイノベーションを起こし続けている企業ってどこなのだろう?そもそもイノベーションってイノベーションを起こしたいって思って起きるものなのか、それともそういう事を考えないで打ち込む人が結果的に実現させるものなのか、どっちなのでしょうか。

 

そもそもイノベーションを成し遂げたって誰かが認定するものなのでしょうか、それともある時を境にイノベーション起こしたねーって自然発生的に認められるのでしょうか。社会に大きな変化をもたらさないけれども斬新な考え方やユニークな考え方はイノベーションとは言わないのでしょうか。

 

なにはともあれ社会ではいろんなジャンルでイノベーションって起きているようですが、なぜか予防医学領域には未だすげーっ!と言えるようなイノベーションが起きているようには感じません。本当のイノベーションが今ある市場で奪い合うものではなく、全く新しい価値を生み出すところが本質であると考えると、目に見えない「健康」に対してどうやって価値を感じてもらえるかを最初に実践した企業や人が予防医学領域でイノベーションを起こした!と思われるのかもしれません。

 

歯科予防医療では歯を失う2大理由であるう蝕や歯周病をコントロールする技術や知識はほぼ確立しているのに、それが普及していないのはそこが根本的に解決していないからだと思っています。見えないものに立ちむかって、見えないものを解決するには創造力が必要だなと思います。少し歯科ムラ的発想から離れて自分のホームグラウンドを外から観察してみることも必要だなと感じる今日この頃です。

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