治療計画、補綴修復、歯周病(インプラント)、歯内療法のスタディグループはデンタルスクウェアジャパン(DSJ)へ

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【DSJ/デンタルスクウェアジャパン】「学ぶ場を求める」ということ

日本には29の歯科大学がありますが、地域によっては他校との交流が地理的に取りづらく、卒業後もそのまま残ると周りを知る機会がめっきり少なくなってしまいます。そんな時に素晴らしいメンターがそばにいれば良いのですが、機会を逃してその場に慣れると今度は居心地がよくなってしまいます。そうなるとなかなか自分から気づくことがなくなり、新しい角度で見たり、違う立場で考えたりするトレーニングができません。大学で教わったこと・教えていることは最新の歯科医学に基づいているのか、他校での歯学教育はどうなのか、ちょっとした比較が気づきのきっかけになりえます。そのためにも、若いうちは学びの場を交流の場としても捉え、億劫がらずにいろんなところに出てみることをお勧めします。

 

出るついでに海を越えて、私と嘉村先生が専門医課程を卒業したコロンビア大学歯学部をご紹介したいと思います。コロンビア大学歯学部は1916年に設立され、2016年、2017年は100周年記念として様々なイベントがありました。プロモーションビデオもいくつか制作され、その映像をみると建物や雰囲気など私にはとても懐かしく思えます。この12月には、48台のユニットが設置された新しい診療セクション「Columbia Center for Precision Dental Medicine」が完成しました。このセクションは歯学部生が使うエリアで、非常に衛生的で教育施設としての先進的な設備も整っています。歯学部生として国内でなく世界にも視野を広げたとき、このような環境で学んでいる学生がいると知ると、なんだかとても羨ましく思ってしまいます。

 

 

 

嫉妬は置いておいて、ここで肝心なことは「比較する」ことです。違いに気づき、良し悪しを考え、どこかに差や溝があるならば埋めるすべを考えましょう。全ては無理でも、今の環境でもっとできることがあるかもしれません。模索する中で自分の興味ある分野ややりたいことが見つかる場合もあります。そのためにもぜひ学びの場を求めて外へ出てみてください。

 

来年3月のDSJ設立記念講演会では、海外からの演者を含め2日間のプログラムになっており、学生は無料です。当日はたくさんの学生や若い歯科医師の方々とお会いできればと思います。

 

DSJボードメンバー:田中利典