治療計画、補綴修復、歯周病(インプラント)、歯内療法のスタディグループはデンタルスクウェアジャパン(DSJ)へ

ニュース&トピック

【DSJ/デンタルスクウェアジャパン】米国で歯内療法専門医として働いて

 

皆さまこんにちは。米国歯内療法専門医、デンタルスクウェアジャパン(DSJ)アドバイサリーボードメンバーの嘉村康彦です。前回のブログではコロンビア大学の教育に関して書きました。

 

http://dentalsquare-japan.com/news/archives/127

 

レジデントを無事修了しますと、米国歯内療法専門医として認定されます。卒後の進路は様々ですが、多くが開業クリニックに勤務、もしくは開業という道を選びます。

 

私も例に漏れず、現在、テキサス州ダラスにある歯内療法専門クリニックにて歯内療法専門医として歯科医療に従事しています。米国では歯科においても専門医教育、専門医制度が確立しており、私のクリニックではGPもしくは他専門医からの紹介で歯内療法のみに特化した相談、治療を行っています。

 

http://sigmadentalspecialists.com/our-doctors/

 

GPはどのようなクライテリアに基づき専門医へ紹介しているのでしょうか。一切歯内療法を行わず、すべてのケースを歯内療法医に紹介するGPもいれば、自身で広範囲の歯内療法を行うGPもいます。人により紹介のクライテリアは違って当然です。大切なのは「自立して診査診断し、自律して治療を進めること」だと考えています。自身の知識、技術を研鑽することにより、守備範囲を広げることは重要ですが、「自律して治療を進めること」はすべての治療を自分自身で施術するということだけでなく、専門医への紹介という選択肢もあることを理解頂きたいと思います。そうすることにより、患者にフェア且つベストな選択肢を与えることができるのではないでしょうか。歯内療法のコンセプトや潮流を正しく学び、理解することにより、一緒に仕事をするべき歯内療法専門医も自身で正しく選択することができるようになると考えます。

 

 

 

 

米国歯内療法学会(AAE)からEndodontic Case Difficulty Assessment Form and Guidelines (http://www.aae.org/uploadedfiles/clinical_resources/guidelines_and_position_statements/2006casedifficultyassessmentformb_edited2010.pdf)が発行されています。このような評価基準を用いて評価することは、正しい評価を行うための一助になるかと思います。

 

嘉村康彦